2013年05月08日

チャンピオン・ルック

 皆さん、お変わりございませんか?カチョーです。本当に今年の春は忙しい。毎週毎週何かイベントがある状態で、そんな中ご存知の方も多いとは思いますが、キクリンのお父様が闘病の末とうとうお亡くなりになり、愛媛県の実家と京都を何度も往復しながら毎日気忙しく過ごしていました。 気がつけばゴールデンウィークも終わってしまいましたが、今は少し落ち着いてブログも書けるようになりました。
 さてそんな中、この春一番印象的だったことは何か?と問われると、私はアルナス&カチューシャのダンス!と答えます。言わずと知れた世界スタンダードチャンピオンのカップルではありますが、この春広島のコンペで見た二人は本当に素晴しかったです。私が偉そうに言える立場でもないけれど、彼らのダンスはとうとう完成したのだな、と思わせる類まれな一体感でした。
 私の印象では、ジョナサンとカップルだった頃とアルナスと組み始めの頃のカチューシャはなかなかのじゃじゃ馬さんかなと、思っていたのですが、チャンピオンとして経験を積むごとにダンスの質が変わってきて、先日の彼女はパートナーとして非の打ち所がないな、と感じました。彼らのダンスが好きとか嫌いとかそういったことではなく、彼らのダンスがテクニック的にも表現的にも素晴しいことを認めざるを得ない、そんな感じです。広島のコンペはたくさん他にもファイナル、セミファイナルクラスの外国人選手が参加していたのですが、それでもアルナス以外はみんなダンスが下手に見えてしまうという状況でした。比較競技というのは恐ろしいものです。
 私の感想としては、とにかく今はアルナス&カチューシャがぶっちぎりでチャンピオンなのだろうなということです。鳥居先生も「一位のアルナスと二位のビクターの間はものすごく差があるんだよ。」とおっしゃっていました。なるほど、私も全くそのとおりだろうと思います。そして、だれも到達できないその域にたどりついた二人を尊敬します。きっと人知れぬ努力があったことでしょう。
 男は男らしく、女は女らしくありながら一つの生き物となって強く、凛々しくあくまでもエレガントに、音楽に乗って優雅に飛ぶ美しい姿は、ダンスを学ぶ人には必見です。本当のダンスはこういうものだということを、教えてくれると思いますよ。ぜひ、ご覧あれ。

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